タッサーシルク　半幅帯　「凛」　カンタ刺し　
「凛」さんのタッサーシルクにカンタ刺しによってデザインが施された半巾帯のご紹介です。
七宝繋ぎの文様を思わせる、連なる円環のような刺し子のリズム——
インド・ベンガル地方に伝わる「カンタ刺子」の技が、野趣と繊細さをあわせ持つタッサーシルクに刻まれた作品です。
カンタとは、古くから使い込まれた古布を重ね、宗教的なモチーフや自然の情景を刺し描いた手仕事の伝統。
その精神は今も息づいており、本品もまた、熟練の職人が一針一針、丁寧に時を重ねて生み出したものです。
目を凝らすと、白、橙、藍、そしてわずかに緑を帯びた糸が、幾何と有機が溶け合うように布を走り、風や水のささやきを写し取ったかのように感じられます。
素材には、インドの野蚕「タッサーシルク」を用いています。沙羅の葉などを食べて育つ蚕から得られるこの糸は、繭ごとに異なる色合いをもち、ひとつとして同じ風合いに仕上がりません。だからこそ生まれる自然な濃淡は、他にはない美しさを帯に宿します。
糸は、手で紡ぎ、手機でゆっくりと織りあげられています。
そのため、糸の太さや密度には揺らぎがあり、機械織りにはない手の温もりが感じられます。時にはわずかな織りムラや歪みも見られますが、それもまた、手仕事ならではの個性としてご理解いただければ幸いです。
＊「非常に手間暇かけられて製作された貴重品になります。製作には数ヶ月から1年がかりでございます。」
＊タッサーシルクの半幅帯は、盛夏を含む年中お使い頂ける万能なアイテムでございます。
＊『当店の写真撮影では、実物のお色や生地感をできる限り近くなるように明るさや彩度、精細度を調整して撮影させて頂いております。』
素材：絹100％(タッサーシルク)
サイズ
幅：約１７ｃｍ
長さ：約４２０ｃｍ
お仕立て上がり品
(後到着すぐにお締めいただけます。)
#きもののすみか半幅帯